2010年11月30日火曜日

Stone Island ストーンアイランドとミリタリー

ある意味、現在、カジュアルズというシンボライズしたカルチャーの中で、Stone Islandはとても目立つブランド/アイテムだと思います。あの腕章のマジックですね。



カジュアルズの創世記とも言える70年代半ばのアディダス化現象(リバプールの少年カルト=遠征に同行した際にヨーロッパで購入した靴を仲間内で売り買いしていたことに目をつけた業者が輸入販売を行い、一気にブームが一般化して加速)とも同じロジックでもありますが、「ヨーロッパから誰も知らないブランドを発掘し、母国へ持ち帰り自慢する」ということから、イタリアのそれがもたらされた事に変わりは無いように思います。島国根性の国イギリス。。。この感覚、我々日本人でも、わかりやすい印象を受けますね。そして、サッカー場は男の社交場。カジュアルズの真骨頂ですが、あたらしいブランドの誰も知らない服を身に着けて、大見得を切る・・・このダイナミズム。

ストーンアイランドの持つイメージとして、「特殊生地」「特殊加工」「ミリタリーデザイン」ですが、特にミリタリージャケットから端を発したデザインについて、書いてみたいと思います。

ずばり・・・ですが。

多種多様な服に見慣れた我々日本人からすると、正直、値段に見合った素晴らしい服は、どんどん減ってきているように思います。。。個人的主観です。流行のせいもあるかと思いますが、このごろのモデルは、デザインもひ弱で、特殊生地遊びばかりで、値段は高額・・・そんな印象です。(ファンの方々恐縮です)

そもそも、サッカー観戦にて雨風をしのぐ目的として、アウターにヘビーな素材のアノラックやパーカ、コートが多用される世界ですが、そういう観点から見ると、このブランドのものは、若干???の印象を受けます。要は、壊れやすい、華奢。。。です。イタリアの服だから、しょうがないのか?ちょっと辛口ですが。笑

話はそれましたが、その多くをミリタリージャケットに影響を受けたデザイン&素材の時代、80-90年代のジャケットが、「ビンテージStone Island」として、高額で取引されている実情も、納得できるような気がしております。

フランス軍のジャケットにて、ちょっとした遊びをやってみました。




特に、2枚目は生地の質感を別とすれば、もろストーンアイランドに見えますね。
こんなことより、イギリスでは、中古のラベル腕章のみ&そのレプリカ腕章が流通していることも頷けます。紛失した場合のスペアという理由と、別の服にとりつけて。。。という意味です。

この視点、ちょっと納得したことがあります。それはストーンアイランドのトレードマークを見たときに感じた事なのですが、それはNato軍のマークとほぼ同一でもあります。これらはNato軍の記章です。



今日、ファッション業界ではミリタリージャケットのデザインを流用したり、その事はごく当たり前に行われておりますが、ある意味それの先駆けともいえるブランドだったのかなー?とも考えております。その着眼点にて、斬新なデザイン・染色・生地の特殊処理などを施して、また別の服として命を吹き込んでいるような。そして象徴的かつNato軍そっくりなストーンアイランドのトレードマークを腕章にとして左腕に。。。面白い視点に立った、ユニークなブランドだなーとあらためて感じております。やっぱり、かっこいいですね!

1 件のコメント:

  1. はじめまして
    ブログ楽しく拝見させて頂きました
    ビンテージストーンアイランドなんてあるんですね
    80年代の頃はストーンアイランドは華奢だったんですね

    現在は、プロシェルがあったり、撥水に強くなったり、雨、風に本当に強い服を作るようになりましたね

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